台東区の待機児童ゼロなのに
激戦区2位の真実
「待機児童ゼロなら安心」と思っていませんか?
実際には入園決定率70.8%、約3割が希望園に入れない現実を冷静に見てみましょう。

この記事でわかること
- •待機児童ゼロなのに激戦区2位の理由
- •「待機児童」の定義とカウントされない層
- •入園決定率70.8%の意味(3割は希望園に入れない)
- •年齢別の競争率(0歳・1歳・2歳以上)
- •エリア別の特徴(上野・浅草・蔵前など)
- •「隠れ待機児童」にならないための対策
台東区は2025年4月、待機児童ゼロを3年連続で達成しました[1]。一方で、激戦区ランキングでは5位から2位に上昇しています[2]。
「待機児童ゼロなのに激戦区?」と矛盾を感じる方も多いのではないでしょうか。 実は、この数字の裏には「待機児童の定義」と「実際の入園決定率」のギャップがあります。
この記事では、台東区の保活事情をデータから冷静に見ていきましょう。
台東区の保活の現実(2025年4月)
- 待機児童ゼロ3年連続達成(2025年4月)[1]
- 激戦区ランキング5位→2位に上昇[2]
- 0歳児倍率3.58倍[2]
- 入園決定率70.8%[3](約3割は希望園に入れない)
「待機児童ゼロ」なのに激戦区?定義のギャップ
台東区は確かに待機児童ゼロを達成していますが、 この「待機児童」という言葉には厳密な定義があります。
「待機児童」にカウントされない層
- 特定園のみ希望した人
「この園じゃなきゃダメ」という希望は除外される - 認可外保育園に入った人
希望園に入れず認可外を選んだ場合も除外される - 育休延長を選んだ人
保育園に入れず育休延長した人も除外される - 求職活動を理由にした人
就労内定前の求職中の人も一部除外される
Nurseeメモ
「待機児童ゼロ」は、あくまで国が定めた基準での数値です。実際には希望園に入れなかった家庭、いわゆる「隠れ待機児童」が存在します。
激戦区ランキング5位→2位に上昇した理由
台東区は2024年度の激戦区ランキングで5位でしたが、2025年度は2位に上昇しました。これは何を意味するのでしょうか。
激戦区ランキングとは?
激戦区ランキングは、「0歳児の倍率」をもとに算出されています。つまり、0歳児クラスがどれだけ狭き門かを示す指標です。
なぜ倍率が上昇したのか
- • 0歳児人口が前年比12.9%増加
- • 上野・浅草エリアの人気が高まり、希望者が集中
- • 新設園の供給が需要増に追いついていない
入園決定率70.8%の意味 - 約3割は希望園に入れない
台東区の入園決定率は70.8%です。つまり、約3割の家庭は希望園に入れなかったということです。
入園決定率の内訳
※推定値。区による公式発表なし
※推定値。希望順位下位での内定
※認可外・育休延長・求職活動などで対応
Nurseeメモ
入園決定率70.8%は、「どこかの園に入れた」という数字です。「第1希望に入れた」わけではありません。 希望順位の下位でも内定が出れば「決定」にカウントされます。
年齢別の競争率 - 0歳・1歳・2歳以上
台東区でも、年齢によって競争率は大きく異なります。
0歳児クラス
- • 倍率3.58倍(激戦区ランキング2位の要因)
- • 人気園では4〜5倍になることも
- • 0歳児人口増加で競争が激化している傾向
1歳児クラス
- • 最激戦のクラス
- • 0歳からの持ち上がりで募集枠が少ない
- • 人気園ではフルタイム共働き(40点)でもギリギリ
2歳以上クラス
- • 比較的入りやすい傾向
- • 転勤・転居による欠員が出やすい
- • 小規模保育からの転園枠も存在
年齢別の対策
0歳4月入園は倍率が高いですが、1歳よりは枠が多い傾向があります。1歳4月入園を目指す場合は、複数園の希望・小規模保育も視野に入れることをおすすめします。
エリア別の特徴(上野・浅草・蔵前など)
台東区内でも、エリアによって保活の状況は異なります。
上野・御徒町エリア
- • 駅近の園は特に人気が集中
- • 0歳・1歳ともに激戦
- • 複数の希望園を用意することが重要
浅草エリア
- • 人気園は依然として競争あり
- • 新設園が増えており、選択肢は広がりつつある
- • 観光地のため、交通の便を重視する人が多い
蔵前エリア
- • 近年人気が高まっているエリア
- • 小規模保育の選択肢が多い
- • 浅草橋方面も視野に入れると選択肢が広がる
入谷・根岸エリア
- • 0歳・1歳でも比較的入りやすい園がある
- • 駅から離れた園は空きがあることも
- • 地域に根ざした園が多い
Nurseeメモ
エリアの傾向はあくまで参考情報です。 年度や新設園の状況によって変わるため、最新の空き状況を台東区の公式サイトで確認することをおすすめします。
「隠れ待機児童」にならないための対策
「待機児童ゼロ」の裏にある「隠れ待機児童」にならないために、 できることをまとめました。
対策1:複数園を希望に入れる
第1希望だけでなく、第5希望まで記入できます。 「この園じゃなきゃダメ」という条件をつけると、 内定が出にくくなる可能性があります。
→ 目安:最低でも3園以上を希望に入れる
対策2:小規模保育も視野に入れる
小規模保育(0〜2歳)は、認可保育園より入りやすい傾向があります。 3歳で転園が必要ですが、連携園がある場合は優先的に入れることも。
→ 選択肢を広げることで内定率が上がる
対策3:調整指数で加点できる要素を確認
台東区の調整指数では、兄弟が在園していると加点があります。 また、認可外保育園に預けている場合も加点対象になることがあります。
→ 台東区の点数計算ガイドで詳細を確認
対策4:0歳4月入園も検討する
1歳4月入園は最激戦ですが、0歳4月入園は倍率は高いものの、 枠自体は多い傾向があります。育休の取得期間と照らし合わせて検討してみましょう。
→ 育休期間・復職時期と相談して決める
対策5:最新の空き状況を定期的にチェック
台東区の公式サイトでは、保育園の空き状況が定期的に更新されています。 二次募集や年度途中の空き枠を狙うことも選択肢の一つです。
→ 区のホームページを定期的にチェックする
まとめ
- 台東区は待機児童ゼロ3年連続達成[1]だが、激戦区ランキング2位に上昇[2]
- 「待機児童ゼロ」は国の定義によるもので、希望園に入れなかった「隠れ待機児童」は含まれない
- 入園決定率70.8%[3]で、約3割は希望園に入れていない
- 0歳児倍率3.58倍[2]、1歳児クラスは最激戦
- エリア別では上野・浅草が人気、入谷・根岸は比較的落ち着いている
- 対策:複数園の希望・小規模保育も検討・調整指数の加点確認
「待機児童ゼロ」という言葉に安心せず、実際のデータを冷静に見ることが大切です。
まずはご自身の点数を確認して、どのくらいの競争力があるか把握しておきましょう。
参考情報
- [1] 待機児童ゼロ達成:台東区議員 本目さよ公式サイト
- [2] 激戦区ランキング・0歳児倍率:ダイヤモンド・オンライン、スタイルアクト社
- [3] 入園決定率:保活サポート
- [4] 一次利用調整結果:台東区公式サイト